アメリカンモータースポーツ

モータースポーツについてのWebサイト「アメリカンモータースポーツ」のIRL



アメリカンスタイルを復活させる

1996年にCART(チャンプカー・ワールド・シリーズ)から独立した経緯から、IRL(インディカー・シリーズ)に使用するマシンはCARTのマシンをまんま使用していましたが、翌年からは独自のレギュレーションとなりました。また、1996年には3戦しか行われないマイナーレースで、オーナーのもくろみ通り、ドライバーはアメリカ合衆国が殆どというレースで、少なくとも2004年までインディ500を中心としてオーバルコースでのみレースを行っていました。また、2年目の1997年からは日本の日産のブランドであるニッサン・インフィニティがエンジンの供給を行っています。ニッサンではなくこの名前で参戦したのは1989年からアメリカ合衆国で展開を開始したことによる戦略的なもので、モータースポーツの世界ではごく普通にある話です。

他には実質GM(ゼネラル・モータース)であるオールズモビル・オーロラ(後にシボレーの名を使う)が台頭するまではレーシングエンジンビルダーの雄であるフォード・コスワースやビュイック、メナードのエンジンを使用しているマニファクチャラーがいました。また、そのエンジンをのせる車体は専用メーカーであるパノスやダラーラなどが供給していましたが現在ではダラーラだけとなっています。

NASCARと同様にオーバルコースを使ったレースがある為にステアリングを切らなくても通常は左旋回のオーバルコースを曲がっていく様に作られているので、逆に直線では右にステアリングを切っています。これを実現する為に左右のタイヤの径が違っていますし、サスペンションの設定も左右で違い、通常は内輪差を解消する為に付けられるデファレンシャルギアはなんと固定です。また、肝心のエンジンはCARTから独立した年にはガソリンではなくメタノールで動く2650ccのV8ターボエンジンを使用する点でCARTと同じでした。給油等の際に発火した場合に無色の炎で燃える為に傍目には火が点いたかどうか分からないのですが水をかけることで消火・分解出来る為に、火が点いていなくても給油後に水をかける光景が見られます。

翌年の1997年からは3500ccのNA(自然吸気)V8エンジンにスイッチしました。当初はオールズモビル・オーロラの名でシボレーが供給する以外にはニッサン・インフィニティが供給していましたがレギュレーション問題でCARTから撤退したホンダとトヨタが2003年から移籍し、それを追う様にドライバーやチームまでもやってきました。また、速度の制限をかける意味合いでエンジンの排気量が3000ccに下げられた翌年の2005年になるとシボレーとトヨタが撤退しましたから、それ以降はホンダだけとなってしまいワンメイクレースとなっています。